React Splide

Reactインテグレーション

概要

React SplideはSplideをReactプロジェクトに導入するためのパッケージです。

v0.7.0以上のドキュメントです。

インストール

最新版をNPMから取得してください。

$ npm install @splidejs/react-splide

使用方法

コンポーネント

パッケージから、SplideSplideSlideの2つのコンポーネントをインポートします。

import { Splide, SplideSlide } from '@splidejs/react-splide';
JavaScript

これらを、以下のようにしてレンダリングしてください。

<Splide aria-label="お気に入りの写真">
<SplideSlide>
<img src="image1.jpg" alt="Image 1"/>
</SplideSlide>
<SplideSlide>
<img src="image2.jpg" alt="Image 2"/>
</SplideSlide>
</Splide>
JSX

CSS

CSSファイルを選択し、インポートしてください。<link>タグで読み込んでも構いません。

// デフォルトのテーマ
import '@splidejs/react-splide/css';
// または、ほかのテーマ
import '@splidejs/react-splide/css/skyblue';
import '@splidejs/react-splide/css/sea-green';
// あるいは、コアスタイルのみ
import '@splidejs/react-splide/css/core';
JavaScript

構成のカスタマイズ

<Splide>はトラック要素をレンダリングしますが、hasTrack<SplideTrack>を用いれば、別々に管理できます。例えば、次の2つのコンポーネントは、全く同じ結果を出力します。

import { Splide, SplideTrack, SplideSlide } from '@splidejs/react-splide';
<Splide>
<SplideSlide>...</SplideSlide>
</Splide>
<Splide hasTrack={ false }>
<SplideTrack>
<SplideSlide>...</SplideSlide>
</SplideTrack>
</Splide>
JSX

<SplideTrack><Splide>から分離することで、矢印ページネーション、あるいはそのほかのコントロール要素を自由に配置できるようになります。例えば、Splideはデフォルトで、矢印をトラック要素の直前にレンダリングしますが、プレースホルダを用いてこの位置を指定できます。

<Splide hasTrack={ false } aria-label="...">
<div className="custom-wrapper">
<SplideTrack>
<SplideSlide>...</SplideSlide>
</SplideTrack>
<div className="splide__arrows" />
</div>
</Splide>
JSX

または、独自の矢印も定義できます。

<Splide hasTrack={ false } aria-label="...">
<SplideTrack>
<SplideSlide>...</SplideSlide>
</SplideTrack>
<div className="splide__arrows">
<button className="splide__arrow splide__arrow--prev">Prev</button>
<button className="splide__arrow splide__arrow--next">Next</button>
</div>
</Splide>
JSX

同じようにして、自動再生のトグルボタンや、プログレスバーの表示も行えます。

<Splide hasTrack={ false } aria-label="...">
<SplideTrack>
<SplideSlide>...</SplideSlide>
</SplideTrack>
<div className="splide__progress">
<div className="splide__progress__bar" />
</div>
<button class="splide__toggle" type="button">
<span class="splide__toggle__play">Play</span>
<span class="splide__toggle__pause">Pause</span>
</button>
</Splide>
JSX

あるいは:

<Splide hasTrack={ false } aria-label="...">
<div className="custom-wrapper">
<button class="splide__toggle" type="button">
<span class="splide__toggle__play">Play</span>
<span class="splide__toggle__pause">Pause</span>
</button>
<div className="splide__progress">
<div className="splide__progress__bar" />
</div>
<SplideTrack>
<SplideSlide>...</SplideSlide>
</SplideTrack>
</div>
</Splide>
JSX

Props

<Splide>DOMAttributes以外のHTMLAttributesを受け付け、ルート要素に展開します。例えば、className'aria-label'を設定できます。

<Splide className="my-carousel" aria-label="お気に入りの写真">
</Splide>
JSX

加えて、以下で述べるいくつかのプロパティを取ります。


options

options: Options

Splideオプション をオブジェクトで渡します。

<Splide
options={ {
rewind: true,
width : 800,
gap : '1rem',
} }
>
</Splide>
JSX

このプロパティはリアクティブであり、値を更新するとスライダー自身も更新されますが、読み取り専用のオプションは変更しないでください


tag

tag: 'div' | 'section' | 'header' | 'footer' | 'nav' = 'div'

ルート要素に使用するタグを変更します。後方互換のため、初期値は'div'ですが、'section'推奨します。

もしheaderfooterならびにnavを使用する場合は、適切なランドマークロールも同時に指定する必要があります。そうしないと、不適切なアクセシビリティツリーが出来上がります。

<Splide tag="section"></Splide>
JSX

extensions

Extensions: Record<string, ComponentConstructor>

エクステンションをオブジェクト形式で追加します。


transition

Transition: ComponentConstructor

トランジションコンポーネントを上書きます。


hasTrack

hasTrack: boolean

トラック要素をレンダリングするかどうかを決めます。

イベント

Splideコンポーネント経由で、Splide内のすべてのイベントにハンドラを登録できます。ハンドラの関数名はイベント名から生成されますが、"on"接頭子の付加、キャメルケースへの変換、コロンの削除という3つの処理が行われます。たとえば、"arrows:mounted"は"onArrowsMounted"に変換されます。

実際のイベントリストは、このソースから確認できます。

<Splide onArrowsMounted={ ( splide, prev, next ) => { console.log( prev, next ) } }>
JSX

なお、ハンドラの第一引数は常にSplideのインスタンスで、オリジナルの引数はそのあとに続きます。

Splideインスタンスの取得

Splideインスタンスを取得し、直接操作したい場合は、React.createRefメソッドまたはuseRefフックによるRefオブジェクトを介して取得できます。

<Splide ref={ ref }>
...
</Splide>
JSX

ReactがSplideコンポーネントをマウントした後で、ref.current.splideからインスタンスを取得してください(マウント前はundefinedです)。

componentDidMount() {
if ( this.ref.current ) {
console.log( this.ref.current.splide.length );
}
}
// または
useEffect( () => {
if ( ref.current ) {
console.log( ref.current.splide.length );
}
} );
JSX

サンプル

以下に簡単な例を示します。

import React from 'react';
import { Splide, SplideSlide } from '@splidejs/react-splide';
export default () => {
return (
<Splide
options={ {
rewind: true,
gap : '1rem',
} }
aria-label="お気に入りの写真"
>
<SplideSlide>
<img src="image1.jpg" alt="Image 1"/>
</SplideSlide>
<SplideSlide>
<img src="image2.jpg" alt="Image 2"/>
</SplideSlide>
<SplideSlide>
<img src="image3.jpg" alt="Image 3"/>
</SplideSlide>
</Splide>
);
}
JSX

このページで、実際に動作している例を見ることができ、それぞれのソースコードは以下の場所に置いてあります。

v3からの移行方法

v3からv4へ移行するには、次の手順を参考にしてください。

  1. 破壊的変更に目を通します
  2. もしこれらの変更が既存のスライダーに影響を与える場合は、v3からv4への移行を参考に「スライダー要素」以外を修正します
  3. 下に記載した「廃止されたプロパティ」を利用している場合は、構成のカスタマイズを参考に、コンポーネントをアップデートします
  4. ExtensionsプロパティをextensionsTransitionプロパティをtransitionに変更します
  5. CSSを更新します(古いパスのままでも動作しますが、短縮パスも利用可能になりました)
  6. (任意)あたらしく追加されたi18nを翻訳します
  7. (任意)aria-labelまたはaria-labelledbyをそれぞれのスライダーに挿入します

以下のプロパティは廃止されました。

  • hasSliderWrapper
  • hasAutoplayProgress
  • hasAutoplayControls
  • playButtonLabel
  • pauseButtonLabel
  • renderControls