Vue Splide

Vueインテグレーション

概要

Vue SplideはSplideをVue3プロジェクトに導入するためのパッケージです。

v0.6.0以上のドキュメントです。

インストール

最新版をNPMから取得してください。

$ npm install @splidejs/vue-splide

使用方法

コンポーネントの登録

VueSplideプラグインをアプリケーションにインストールしてください。

import { createApp } from 'vue';
import App from './App.vue';
import VueSplide from '@splidejs/vue-splide';
const app = createApp( App );
app.use( VueSplide );
app.mount( '#app' );
JavaScript

あるいは、コンポーネントに直接SplideおよびSplideSlideを登録してもかまいません。

<script>
import { Splide, SplideSlide } from '@splidejs/vue-splide';
export default defineComponent( {
components: {
Splide,
SplideSlide,
},
} );
</script>
Vue

登録したら、以下のようにしてスライダーをレンダリングします。

<template>
<Splide :options="{ rewind: true }" aria-label="お気に入りの写真">
<SplideSlide>
<img src="image1.jpg" alt="Sample 1">
</SplideSlide>
<SplideSlide>
<img src="image2.jpg" alt="Sample 2">
</SplideSlide>
</Splide>
</template>
Vue

CSS

CSSファイルを選択し、インポートしてください。<link>タグで読み込んでも構いません。

// デフォルトのテーマ
import '@splidejs/vue-splide/css';
// または、ほかのテーマ
import '@splidejs/vue-splide/css/skyblue';
import '@splidejs/vue-splide/css/sea-green';
// あるいは、コアスタイルのみ
import '@splidejs/vue-splide/css/core';
JavaScript

構成のカスタマイズ

<Splide>はトラック要素をレンダリングしますが、hasTrack<SplideTrack>を用いれば、別々に管理できます。例えば、次の2つのコンポーネントは、全く同じ結果を出力します。

<Splide>
<SplideSlide>...</SplideSlide>
</Splide>
<Splide :has-track="false">
<SplideTrack>
<SplideSlide>...</SplideSlide>
</SplideTrack>
</Splide>
Vue

<SplideTrack><Splide>から分離することで、矢印ページネーション、あるいはそのほかのコントロール要素を自由に配置できるようになります。例えば、Splideはデフォルトで、矢印をトラック要素の直前にレンダリングしますが、プレースホルダを用いてこの位置を指定できます。

<Splide :has-track="false" aria-label="...">
<div class="custom-wrapper">
<SplideTrack>
<SplideSlide>...</SplideSlide>
</SplideTrack>
<div class="splide__arrows" />
</div>
</Splide>
Vue

または、独自の矢印も定義できます。

<Splide :has-track="false" aria-label="...">
<SplideTrack>
<SplideSlide>...</SplideSlide>
</SplideTrack>
<div class="splide__arrows">
<button class="splide__arrow splide__arrow--prev">Prev</button>
<button class="splide__arrow splide__arrow--next">Next</button>
</div>
</Splide>
Vue

同じようにして、自動再生のトグルボタンや、プログレスバーの表示も行えます。

<Splide :has-track="false" aria-label="...">
<SplideTrack>
<SplideSlide>...</SplideSlide>
</SplideTrack>
<div class="splide__progress">
<div class="splide__progress__bar" />
</div>
<button class="splide__toggle" type="button">
<span class="splide__toggle__play">Play</span>
<span class="splide__toggle__pause">Pause</span>
</button>
</Splide>
Vue

あるいは:

<Splide :has-track="false" aria-label="...">
<div class="custom-wrapper">
<button class="splide__toggle" type="button">
<span class="splide__toggle__play">Play</span>
<span class="splide__toggle__pause">Pause</span>
</button>
<div class="splide__progress">
<div class="splide__progress__bar" />
</div>
<SplideTrack>
<SplideSlide>...</SplideSlide>
</SplideTrack>
</div>
</Splide>
Vue

Props

options

options: Options

Splideオプション をオブジェクトで渡します。

<Splide :options="{ rewind: true, gap: '1rem' }"></Splide>
Vue

このプロパティはリアクティブであり、値を更新するとスライダー自身も更新されますが、読み取り専用のオプションは変更しないでください


tag

tag: string = 'div'

ルート要素に使用するタグを変更します。後方互換のため、初期値は'div'ですが、'section'推奨します。

もしheaderfooterならびにnavを使用する場合は、適切なランドマークロールも同時に指定する必要があります。そうしないと、不適切なアクセシビリティツリーが出来上がります。

<Splide :tag="section"></Splide>
Vue

extensions

extensions: Record<string, ComponentConstructor>

エクステンションをオブジェクト形式で追加します。


transition

transition: ComponentConstructor

トランジションコンポーネントを上書きます。


hasTrack

hasTrack: boolean

トラック要素をレンダリングするかどうかを決めます。

イベント

Splideコンポーネント経由で、Splide内のすべてのイベントにハンドラを登録できます。ハンドラの関数名はイベント名から生成されますが、先頭に"splide"が付加されます。たとえば、"arrows:mounted"は"splide:arrows:mounted"に変換されます。

<Splide @splide:arrows:mounted="onArrowsMounted"></Splide>
Vue

なお、ハンドラの第一引数は常にSplideのインスタンスで、オリジナルの引数はそのあとに続きます。

function onArrowsMounted( splide, prev, next ) {
console.log( splide.length );
}
JavaScript

Splideインスタンスの取得

Splideインスタンスを取得し直接操作したい場合は、Refオブジェクトを利用します。

<template>
<Splide ref="splide">
...
</Splide>
</template>
<script>
import { onMounted, ref } from 'vue';
export default defineComponent( {
setup() {
const splide = ref();
onMounted( () => {
if ( splide.value && splide.value.splide ) {
console.log( splide.value.splide.length );
}
} );
return {
splide,
}
},
} );
</script>
Vue

VueがSplideコンポーネントをマウントした後、ref.value.splideを介してインスタンスを取得できます(マウント前はundefinedです)。

サンプル

以下に簡単な例を示します。

<template>
<Splide :options="options" aria-label="お気に入りの写真">
<SplideSlide>
<img src="image1.jpg" alt="Sample 1">
</SplideSlide>
<SplideSlide>
<img src="image2.jpg" alt="Sample 2">
</SplideSlide>
</Splide>
</template>
<script>
import { Splide, SplideSlide } from '@splidejs/vue-splide';
import { defineComponent } from 'vue';
export default defineComponent( {
components: {
Splide,
SplideSlide,
},
setup() {
const options = {
rewind: true,
gap : '1rem',
};
return { options };
},
} );
</script>
Vue

このページで、実際に動作している例を見ることができ、それぞれのソースコードは以下の場所に置いてあります。

v3からの移行方法

v3からv4へ移行するには、次の手順を参考にしてください。

  1. 破壊的変更に目を通します
  2. もしこれらの変更が既存のスライダーに影響を与える場合は、v3からv4への移行を参考に「スライダー要素」以外を修正します
  3. 下に記載した「廃止されたスロット」を利用している場合は、構成のカスタマイズを参考に、コンポーネントをアップデートします
  4. CSSを更新します(古いパスのままでも動作しますが、短縮パスも利用可能になりました)
  5. (任意)あたらしく追加されたi18nを翻訳します
  6. (任意)aria-labelまたはaria-labelledbyをそれぞれのスライダーに挿入します

以下のスロットは廃止されました。

  • beforeTrack
  • afterTrack
  • beforeSlider
  • afterSlider